IT業界で働く人の中で、将来的に会社員からフリーランスとして独立することを考えている人は少なくありません。

もちろんその際は、今勤めている会社を退職する必要はあります。純粋なキャリアアップのために退職する場合、大きなトラブルになることは稀ですが、それでも気を付けるべきポイントは多々あります。

まず、退職の意志を伝えるタイミングは、労働基準法で退職日の2週間前と定められていますが、会社によっては1か月前、2か月前などのルールが定められていることもあります。もちろん、会社独自のルールと労働基準法では後者が優先されますが、よほど切迫した状況でなければ、可能な限り会社のルールに従う方が良いでしょう。

また、退職の意志を伝えるタイミングが退職日よりかなり早いのは、単に法律で定められているだけでなく、退職前の業務引継ぎのためでもあります。退職までには自分の案件をすべて終了させるか、後任者に適切に引継ぎを行っておく必要があります。
引継ぎがない場合、会社はもちろんクライアントにも迷惑が掛かってしまいますので気を付けましょう。

最後に、これは前述の引継ぎにもつながることですが、退職日までは会社の所属となります。退職が決まっているからといって、自由にふるまってよいわけではありません。
その日が来るまでは気を抜くことなく、与えられた業務や引継ぎを適切にこなしましょう。

円満退職に必要なのは「立つ鳥跡を濁さず」の精神なのです。